アイポイント長とファインダー倍率の関係
投稿者:MARK12さん

一般的にアイポイントが長く、視野率が大きく、また見えを良くするためにペン
タプリズムが大きい(光路が長くなる)ファインダーほどファインダーの像倍率
が小さくなる傾向にあります。
アイポイントが長くないものは、眼を接眼部にくっつけて覗かないと視野全体が
見えませんが、倍率が高い程、像が大きく見えますので被写体の細部がより正確
に掴みやすいと言えます。MFカメラでは利点が大きいと思いますが、AFカメ
ラでもピントやボケ状況を確認しやすいので最近は見直されて来ているようです。

ニコンF3でもノーマルのアイレベルファインダーモデル(F3)がハイアイポ
イントモデル(F3HP)より、倍率は高くなります。
・アイレベルファインダー:50mmレンズ・無限遠時 0.8倍 
・ハイアイポイントファインダー:同 0.75倍 アイポイント=25mm
(アイレベルファインダーのアイポイントは、17mm前後だったと思います)
両者の倍率は、0.8倍対0.75倍と僅かな差のようですが、これは長さの比
なので、像の面積では二乗の比となります。
よって等倍ファインダー像の大きさ(100%)に対して、それぞれ64%と
約56%となり差が大きくなります。でもペンタプリズム(ペンタゴナル・ダハ・
プリズムあるいはペンタゴナル・ルーフ・ミラー)を持つ一眼レフで、等倍(1.0
倍)のファインダーというのは、あまり聞いたことがありません。

昔のMF機では視野率100%やそれに近いカメラを除くと、倍率が0.85〜
0.9倍は普通の値でしたが、今のAF機は実質倍率が0.75倍もあれば、まし
な方ですね。

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