ニコンF3用ファインダースクリーン枠の材質について
投稿者:MARK12さん

F3用ファインダースクリーンの枠材質について手持ちの予備スクリーンを調べたことが
あります。これはその時の結果です。

・B型(マット)「赤点マーク付の2枚:両方共に金属製枠」
・E型(格子付マット)「赤点付の1枚:エンプラ製枠」
・K型(標準スプリットマイクロ)「赤点なしの1枚:金属製枠」
                「赤点付の2枚:1枚は金属製枠、1枚はエンプラ製枠」
・J型(マイクロマット一般型)「赤点なしの1枚:エンプラ製枠」
・H1型(全面マイクロ)「赤点なしの1枚:金属製枠」
・H2型(全面マイクロ)「赤点なしの1枚:エンプラ製枠」(スクリーンの金具取付溝は、
             押さえ金具が当たる部分のみ溝があるタイプ)
 
 (注)赤点マーク付は、明るさが向上した焦点板を使用するタイプ。

この結果を見ても、F3用スクリーン枠にはアルミ合金の金属製とエンプラ製の両方があり、
単純ではなさそうです。製造時期などによる違いもあるのでしょう。
標準のK型スクリーンなどでも途中からプラ製に替わったようです。ただ、F3Pの標準ス
クリーンにも使われているB型マットは、調べた範囲内では全部金属製枠でしたが、最近の
ものもは判りません。

プラ製のスクリーン枠も艶消し塗装が施されていますし、作りも金属風に見えます。
金属製枠も塗装が剥がれて、金属地が見えないとわかりづらいです。簡単な判別法としては
枠上面の仕上げで区別できそうです。
・金属製枠  :表面にフライス盤で仕上げ加工したような同心円状の切削痕がある。
・エンプラ製枠:表面は梨地状のままで、加工痕はない。

ちなみにF/F2用スクリーン枠上面の仕上げ跡は、研削盤でなぞったような平行痕でした
(F/F2用スクリーン枠は全部金属製ではないかと思います)。

両タイプの重さも比較してみましたが、いずれも15g+−0.5gほどであまり差がありま
せんでした。

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