中判を使いこなす喜び
投稿者:MARK12さん

山際さん、こんばんは。
ずっと寝ていなければならない程、風邪の症状が重いとどうしようも
ありませんが、起きていて部屋にいる程度でしたら、私などはカメラ
やレンズを引っ張り出してきてシコシコお掃除したり、空シャッター
を切ったりしています。
カメラのメカ部分は時々動かしたり、電気回路にも通電させたほうが
いいですね。

ところでECの取説は持っているんですか?
無くてもコピーの取説などがカメラ店で売っていますね。
フィルムリーダーの先端は、巻き取り方向と反対側に折っておくと外
れにくく巻き弛みも起こりにくいですね。そうしておいて、フィルム
のスタートマーク位置まで進めるたときに、正常に巻き込んでいるか
確認します。もし気に入らなければ、外してロールフィルムを元の位
置まで手で巻き戻して何度でもやり直せます。

2日の土曜日に中古カメラ店を覗いてきましたが、最近はECも結構
出ていますね。委託品で75mm標準レンズ付ECに広角50mm、
望遠200mmのニッコール交換レンズ、ベローズアタッチメント、
露出計付野外ルーペなどがついたセットが14万5千円くらいで出て
いました。75mm付EC黒の美品が7万5千円というのもありまし
た。しかしどういう訳かECはみんな外観の程度がいいのが多いです
ね。
オリジナルフード付の銀色の広角の50mmと中望遠の150mmが
セットになった初代のコーワシックスが6万8千円ほどで出ていまし
たが、このセットは珍しいのでお金があれば欲しいところでした。
とにかく中古カメラコーナーに行くと目の毒になることが多く、金が
ないときに限って出物が多いので困ったものです。見ないのが一番?

最近は富士の645のように35mm判しか使ったことがない人でも
比較的容易に使いこなせる中判カメラが多くなってきました。
しかし、昔のハッセルの500C/Mとコンパーシャッター付のCレ
ンズなどは操作上にいろいろ約束事もあり、使いこなすにはそれなり
の知識と経験が必要でした。ですからハッセルやローライ、リンホフ
のカメラを使いこなせるというのは誇りでもあったわけです。

当時、プロの定番カメラだった中判のハッセル、大判のリンホフやジ
ナーなどによる撮影上の失敗があってもほとんどがユーザー側の使い
方が悪いと言われ、故障しても、それは管理や手入れが悪いと言われ
たものです。定評のあるそれらのカメラを使って失敗するのは、まず
使用者側が疑われる時代だったと言えるでしょう。

現代のように露出もフォーカスも、果てはブレまでカメラのせいにで
きる時代ではなかったのです。凄い写真が撮れたときに昔は誰がどん
な状況で撮ったのかが第一に注目されていたのですが、今ではどんな
機材で撮ったのかが注目されかねない時代ですね。

MFからAFに移行したプロは、最新の機材を使って、それまで撮れ
なかったより高い目標にチャレンジしているものと思いますが、
AFから入った一般のアマチュアは、MFでも容易に撮れる写真をA
Fを使ってよりイージーに(ひょっとしたらより面倒くさく)撮って
いるだけという人が多いのかもしれません。
それはそれで時代の流れと言えますが...。

そんなわけで写真撮影そのものを楽しむ醍醐味を味あわせてくれるの
が中判カメラの世界と言うこともできるでしょう。
結果としての写真があればいいだけなら手軽なコンパクトカメラある
いはレンズ付フィルムでさえ十分な場合が多いでしょうね。

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