ゼンザブロニカS2
投稿者:MARK12さん

山際さん、こんにちは。

ブロニカGS−1は、お話から察するにAEプリズムファインダーに
もしかしたらレバー巻き上げ式のグリップ付を使われたのではないですか?
だとしたら67サイズということもあって相当重く大きくなりますね。
ウエストレベルファインダー付のみで使うとぐんと軽量・小型になりますが、
横位置撮影に限定されてしまいます。しかし67判の大きなピントグラスの
像は迫力がありますね。

ブロニカS2の話(取り敢えず頭の中にある記憶だけですが...)
S2の前にはSが、もっと前には初代の高価なD型がありますね。
D型は希少性とそのルックスの良さ(ハッセルのフォルムにそっくり?)
もあって市場に出てきてもハッセル並に高価なようです。
山際さんがおっしゃるようにカメラ好きだった吉野善三郎さんという一企業の
長ではあるが、個人の情熱で誕生したのがゼンザブロニカですね。
(ゼンザブローのブローニーカメラの意味でしたか....)
カメラ成功後?は、社名もブロニカ工業とかになったように記憶しています。
ブロニカと云えばライターなどでも有名でしたね。ロゴマークもカメラと同じ
ものが入っていた時期があります。

ブロニカが一般に広まったのはS2とその簡易版のC2からだったと思います。
前のS/C型と後のS2/C2型の違いは忘れてしまいました(大きな違いは
なかったように思いますが)。C/C2型はフィルムバックが非交換式になるなど
の普及タイプです。S/C型のレザー貼りはD型と同様に灰色だったと思います。
(1600Fや1000F、初期の500Cなどのハッセルも灰色レザー貼り)
S2やC2の初期型に灰色のレザータイプがあったかもしれませんが、ほとんどが
黒色レザーになっています。
レザーのシボ模様は後のEC型などより目が細かく堅い感じです。S/Cシリーズ
の外装はステンレス鋼の地がむき出しの部分が多いですから(銀ピカと評する向き
もあった)、レザー部分の面積は控え目ですね。レザーの収縮や剥がれは、その後の
モデルより少ないような感じがします。

S2はハッセルなどと比べても大きさはそれほど違いませんね。コンパクトと云え
るでしょう。後継機のECは一眼のローライフレックスSL66的なデザインに
なり大きくなりました(機構も一変)。S2の外観デザインはまぁまぁだと思います。
ハッセルのシンプルな美しさに比べると少しゴテゴテしていて派手といえるかも
しれません。作りは良いと思いますよ。さすがにステンレス外装だけに、へこんだ
ものなどあまり見かけませんね。巻き上げクランク/ノブやシャッター速度ダイアル
ノブとかは相応に擦れているものも多いですが。まぁ外装は頑丈なカメラでしょう。

S/ECシリーズのヘリコイドリングの小バヨネットに装着するレンズ群は、一眼
レフ用としてはバックフォーカスが短く、マウント面よりかなり後方に突き出して
います。S2等はクイックリターンミラー方式ですが、一般の一眼レフと異なり、
ミラーは上方に跳ね上がるのではなく、下方の底面に滑り込む方式です。
これでレンズ後端がミラー近くにあっても干渉しないのです。ただミラーが底面に
沈んだ状態では、ミラーによる内面反射とファインダースクリーン面からの光の入射
がありますので、ミラーボックスの上面と下面は遮光幕で覆う方式でした。
このあたりの機構がショックや音の大きさにつながっているのでしょう。
機構的にも複雑ですから、このへんの作動や幕の状態は確かめたほうがいいでしょう。

後継機のECではミラーが2枚に分割され、先端ミラーは下方(底面)に、後方ミ
ラー(大きさ的にはミラーの3/4位を占める)は上方に跳ね上げてスクリーン面
も覆う方式となりました。同時にミラー切れも少なくなったようです。

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