レアな500C改、憧れのSWC
投稿者:MARK12さん

・500C最後期型(スクリーン交換可タイプ)
初代レンズシャッター機500Cと改良型の500C/Mの大きな違いは、
500C/Mがフォーカッシングスクリーンをユーザー側で自由に交換で
きるようになったことです。500Cではメーカー交換が原則でした。
500Cも製造期間が長かったので、細部が異なるタイプが色々とあるよう
です。ご多聞にもれずハッセルでも古い500Cの方が、作りが良く手間を
かけて作られています。しかし古い分、経年劣化も大きく外観も傷んだも
のが多いので、敢えて薦められるものではないと思います。
しかし、最後期と考えられるスクリーン交換式の500C改は、それ程古く
もなくレアモデルでもあるので見つけたら考慮の対象になります(時々出物
があります)。

この500C改にマルチコートのT*(スター)仕様のプラナー80/2.8
の白レンズが付いていたら嬉しいですね。
さらに金属製の旧型B50フード(このフードだけで2万位する)なんかも
付いていたら涙ものです。
古いハッセルには以外と安い出物が多いので、上記のレアものでも20万以下
の可能性が大きいのではないでしょうか。
フードは付いていませんでしたが、上記の組み合わせ(マガジンはA12付)
で割と綺麗な外観のものが18万位で出ていたこともあります(今夏)。


SWC(SWC/M)
ハッセルの一番人気のカメラと云えば、やはり超広角ビオゴン38mm付のSW
(スーパーワイド)シリーズでしょうね。中でも旧型のコンパーシャッター付の
SWC、SWC/Mの人気が高いです。ハッセルシステムを手放したプロカメラ
マンでも、このSWC系だけは手元に残して使っている人が多いようです。
プロンターシャッター付でデザインも一新された現行品の人気も高いようですが、
総金属製のビューファインダー、レンズとその外観デザインに惚れて、SWCや
SWC/Mを求める人々が未だに多いようです。

そのために中古相場も高めに安定した状態がずっと続いています。35〜45万
というところでしょうか。欲しくてもなかなか手が出せないのが現状ですね。
SWCとSWC/Mの違いは、500Cと500C/M程の差はありません。
ポラロイドバックを装着したときの巻き上げクランクの操作性などを向上するた
めに、ボディ底面と三脚穴が付いたプレート部分の間が延長された程度です。
メーカーではこの部分の改修も受け付けていましたのでSWCでもSWC/M
仕様になっているものもあります。
SWCの白レンズ付で非T*タイプなら、もっと価格は安くなります。

このSWシリーズは一眼レフではなく、38mmビオゴンレンズ付のボディの
上面アクセサリーシューにビューファインダーを付けて使うというものです。
超広角レンズとビューファインダーを付けたフォクトレンダー・ベッサLのよ
うな使い方になりますね。
ほぼ完璧に歪曲が補正された対称型のビオゴンレンズの描写性能とコンパクト
さ、それにデザインの美しさがSWC、SWC/Mの魅力でしょうか。


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