愛しのハッセル、使うハッセル
投稿者:MARK12さん

掲題のタイトルでハッセルブラッドの小冊がありますので、紹介します。

(1)愛しのハッセルブラッド(グリーンアロー・グラフティ No.41)
   グリーンアロー出版社 1524円+税

(2)使うハッセル[赤城耕一 著](クラシックカメラ ミニブック No.6)
   双葉社 1700円+税
   この本は、「使う○○○」シリーズです。
   ハッセルの系譜、各モデル紹介、500C/Mや500EL、SWC、
   203FEの各カメラ及びフィルムマガジンの操作説明、
   各種ツァイスレンズの説明とアクセサリー類の紹介などが載っています。
   ハッセルを買った後でも役立ちそうなので、この本はお薦めです。
   もちろんハッセルを買わなくても、これでハッセル通?になれそうです。

ハッセルブラッドの一眼レフと言えば、やっぱりレンズシャッター式の500、
501、503シリーズですね。個人的にはフォーカルプレンでクイックリター
ン式ミラーの現行で言えば201〜205シリーズには興味がありません。
複雑で高価なだけで、デザイン的にも高いもの程、ごちゃごちゃとしていて、
往年のハッセルの美しさがスポイルされているので私は受け入れられません。
近年は、ハッセルブラッド社も試行錯誤的?に次から次へと色んなモデルを出し
ましたが、特にフォーカル機の上位機種は??という気がします。
やはり、売れている機種は、レンズシャッター機がずっと多いようです。
フォーカル機ならコンタックス645やペンタックス645、67IIあたりで
いいという気がします。

ハッセルの500〜503シリーズのレンズシャッター自体は、チャッという音
しかしませんので、非クイックリターン式ミラーが上昇停止した音とフィルム面
直前にある遮光シャッター(2枚のヒンジ式扉)が閉じた音がバコッとするので
すね。この低い音質と軽やかで適度なショックがたまりませんね。
クイックリターン式のフォーカルプレン機では、得られない感触です。

CレンズのCは、コンパーシャッター内蔵を意味します。
近年のCFレンズ以降は、プロンター社のレンズシャッターになりました。
Cレンズには、白と黒があり、それぞれにマルチコーティング仕様のT*付と
なしのタイプがあります。鏡筒や操作リング類が梨地クロームメッキの白レン
ズは、ほとんどがT*ではありませんが、黒Cレンズよりも作りが良いために
根強いファンが多かったせいかどうかしりませんが、最後期モデルにはT*付
が若干有ります。

ハッセルは、1600F、1000Fの1/1600秒と1/1000秒の
フォーカルプレン・シャッター機を経て、1957年に1/500秒のレンズ
シャッターであるコンパー社のシンクロコンパーを内蔵したツァイスのレンズ
群を使用する500Cモデルが発売されました。
この500Cモデルでハッセルの名声が世界的に確立されたと言っていいでし
ょう。そして改良型(モディファイド)の500C/Mが1970年に発売さ
れました。現行モデルでは、501CMがこの500C/Mに最も近いと言え
ます。500C/Mの正統的な後継機は現行の503CWでしょうね。

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