ハッセルの魅力
投稿者:MARK12さん

ハッセルの魅力はいろいろありますが、基本システムの不変性とそのデザインの
良さでしょうか。もちろんカール・ツァイスのレンズの魅力も大きいです。
私にとってハッセルと言えば、先ずレンズシャッター式の500シリーズと広角
レンズ(38mmビオゴン)付のSWCシリーズが思い浮かびます。
ハッセルの中核であり、今でも最も人気のある機種ではないでしょうか。

ハッセルの最近のモデルは中古も結構高いですが、ベーシックな500C/M
シリーズとコンパーシャッター付のCレンズは比較的入手し易くなっています。
標準のプラナー80/2.8T*、120フィルム12枚撮り用のA12マガジ
ン付の良品が13万前後からありますね。

長年製造されていた500C/Mには、大きく分けて前期型と後期型があります。
ハッセル本来の形の美しさや作りの良さは、前期型の方が優れていると思いますが、
後期型が良い点(内面反射対策の若干の改良?)もあり、一概には云えないかもし
れません。
後期型は、ボディダイキャストがフォーカルプレン機である2000FCシリーズ
と似た形になっていて、より角張ったシェイプになっています(この形状がその後
のハッセルの標準となりました)。
一番簡単な識別法は、底面の三脚取付穴が大小の2個穴なら前期型、大1個なら後
期型となります。

又、着脱可能なアクセサリーとして、後期型は、途中からワンタッチ開閉(ローラ
イ式)で接眼レンズが丸形で交換可能な(ウエストレベル)フォーカッシングフー
ド、ノブ式とクランク式の両方式巻き上げが可能なプラ製のクランクなどが標準装
備になったと記憶しています。スクリーンは、ミノルタ製のアキュートマットスク
リーンが入っているものもあります。後期型でも時期により装備パーツが微妙に
違うようです。
前期型や初期の後期型でもユーザー側で、これらのパーツと交換されているものが
ありますのでちょっと複雑です。

下記は、実用性よりもオリジナル性や美意識からのものですが、
もし、真の500C/M前期型にこだわるなら次の組み合わせとなります。
・ボディ底面の三脚取付穴は、大ネジ、小ネジ用の2個穴付き。
 (一般的な三脚の小ネジを直接取り付け可能)
・標準フォーカッシングフードは、遮光板を一枚一枚折り畳む方式のもので、
 接眼ルーペのレンズも丸形でなく四角形のもの。
 (展開時も折り畳み時の姿も、この旧型フードの方がシンプルで美しい)
・丸い筒形のプラ製巻き上げノブか、金属製の巻上クランク(白と黒あり)付き。
 (速写性からもクランク付が望ましい。この旧型クランクは、収納時に最も
  幅が薄くなる)
・120フィルムマガジンは、なるべくA12の旧型付(背面のメモホルダーが
 金属製)。もちろん引き蓋収納部が付いた新型などは論外。
・装着レンズは、当然シンクロコンパーシャッター付で総金属製のCレンズ。
・レンズフードはCレンズ専用の小型フード(50mmバヨネット角形フード等)。
 現行の大型フード(60mmバヨネットフード等)では、デザイン的に台無し。
といったところです。

もし、500C/Mの前期または後期型を購入される場合に、購入時の注意点な
どについて、ご希望があれば書き込みます。

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