超音波モーターについて 
投稿者:MARK12さん

高速で無音に近いAFやAF/MFを自在に切り替えるには、リング型超音波モー
ターが今のところ適していますが、完全には解析が難しい超音波モーターの世界です
から、開発には非常にコストがかかります。ですからトルクやサイズが違うものをそ
う何種類も開発できないようです。
2〜3種類も用意出来ればましな方でしょう。大は小を兼ねるということで、鏡筒が
大きくなりやすいのでしょう。
またレンズ側にメカ的な絞りリングも持たせるには、スペース的にも苦しい面があり
ますね。
超音波モーターの基本特許(新生工業所有)や応用特許(松下、キヤノン、シグマ、
ニコン等)が期限切れになれば、超音波モーター使用が一般化するかもしれません
(もっと良いものが出なければ)。

今のところ超音波モーターがもてはやされていますが、良いことばかりではありません。
エネルギー変換効率の悪さ(電池喰い)、経年劣化や耐久性(摩耗)への不安、湿度が
高いときの性能低下やロックへの対策など...。同じレンズを頻繁に使用するとそれだ
け劣化が進行することになるでしょう。
USMが世に出てまだ15年足らずですし、間欠的にしか使用しない場合が多いので、
あまり問題は表面化していないのではないでしょうか。
ひょっとしたら、プロ使用のものは、プロサービスでのレンズOH時などにモーターユ
ニットを交換しているのかもしれません。


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